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ボランティア業界というのは身近なような身近じゃないような、社会と不思議な距離を保つ業界である。
今回はその中で、動物ボランティアに精を出す方々にお話を伺った。
―まずは活動内容を教えてください。
・主に、捨てられた犬や猫の保護。それからその里親捜しと見つかるまでの飼育。役所への働きかけ、街頭活動とかですね。
―苦労する事はたくさんあるとは思いますが、これは特に大変だということはありますか?
・保護された時動物ってケガしてたり病気してたりすることが多い。物凄い臭かったりするし。人間に虐待された子だったりすると、人間不信になってるのでなかなか慣れてくれない。無理に近づくと噛まれてしまう事もある。大変。
・次から次へと捨てられる動物が出てくる。保護される時は一度にかなりの数が来たりするので大変。とにかく忙しい。
・時々頭のおかしい人が怒鳴り込んでくる。「お前達は牛や鳥を食べるのに犬や猫は保護するのか」とか。話し合っても通じない。
・やっぱりどうしても引き取り手が見つからない子も出てくる。病気だと特に。でも世話をしていると情も移ってくるし結局自分が引き取ることになってしまう。(この方は犬・猫・亀を数匹ずつ引き取っているらしいです。。。)
・生き物が相手のことなんで、融通がきかない。一日に二回は散歩に連れて行かなきゃならないし、餌やりもサボれない。とにかく動物優先の生活になる。
―次は経営面について教えてください。
・ボランティアはもちろん収入が無いですから寄付に頼ることになります。それだけでは到底足りないのでメンバーからも集めます。(行政からの助成金は特に無いようです。)
―あまり公にできない裏話ってありますか?
・街頭での募金活動をしたりするのですが、募金するフリをして盗む人が居る。(けっこう多いらしい。スーツに書類鞄で現れ信用させる知能犯もいる。お金を抜き出せないように募金箱を作り直したそうです)
・里親が見つかるまでの一時預かりをしてくれる家庭に経費を支払うのですが、虚偽の報告をして経費を騙し取ろうとする人が居る。他には、手術を受けたとして診断書と領収書を出し経費を請求、しかし実は別の犬のものだったりとか。(そうとう数いるみたいです、こういう人。最初から金目当て。)
―大変な事が多いようですね。では、動物ボランティアの魅力とは何ですか?
・自分の活動によって、殺されてしまうところだった動物達の命を救うことが出来る。報酬も無いし大変ですけど、保護時には酷い状態だった子が元気になった姿を見たりするとやってて良かったなぁって思える。それが魅力です。
ボランティアを続けるには動物が好きという事が一番重要なのでしょう。しかし様々なトラブルも発生しているのが現実。
Part2では動物愛護団体の問題点について検証していきます。
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