<<考察・住基ネット>>2003/8/24

 

利便性の向上というメリットと情報漏洩の危険というデメリットが著しい不均衡を保つ”住基ネット”。政府は800億円もかけた一大事業を頓挫させるわけにもいかず、自分達ですら問題点を完全に把握できぬ状態のまま、25日、遂にこのシステムを本格稼動させる。

たいした議論もされぬままに進められてきた大規模計画に不安ばかりがつのる。本格稼動という時期にも関わらず、未だに揃わぬ自治体の足並み。長野県はシステムへの不信から住基ネットに参加せず、フロッピーで情報をやりとりするという呆れるような方策を打ち出している。

政府は国民に対する満足な説明もなしに(はたしてこの不完全なシステムに満足な説明が存在しうるかどうかは不明だが)波風たてないようのらりくらりとここまでこぎつけた。「稼動初期の段階さえ切り抜けられれば、後は騙し騙しやってける。国民を欺くなんてチョー余裕☆」官僚どもの心の声が聞こえてくる。

デジタルに変換しネットに乗せた時点で情報が洩れるリスクは絶対に生じる。住基ネットが安全であるわけがないのだ。

しかしこんな抜け穴だらけのシステムを通してしまったのは我々国民である。そのことがどのような結果をもたらすのか、我々は覚悟しなければならないだろう。

最後に一つ。アナログは絶対に安心などという論調が蔓延しているが決してそうではないということ。現に今まででも他人の住民票など容易に取得できた。”手に入らない個人情報など無い”という事を覚えておいて欲しい。

 

 

 

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